汗水垂らす

汗水流すともいうようです。
調べたところ、汗を水のように流すとか汗をかきまくるとかそういう解説ばかりでした。
どうもおかしい。
(追記:7.4.15 汗水垂らすは一生懸命な様の慣用句で、汗水は季語、汗水流すというのはそうあれという能動的比喩ということです(藤岡まとめ))

本当に肉体を酷使した人になら必ず共感いただけると思うが、汗水の水は比喩ではなく、水洟と涙である。
体が乾くと粘膜が過敏になる。さらに吸う息が熱くなってくると、肺が蒸れる。
この両方でも、どちらか片方でも、水のように鼻汁が出て止まらなくなる。
目も乾かないように余分に涙が出てくる。
そして体が水分を吸収したときか、乾きが酷くなるときに止まる。
心臓に負担があるときも水洟が垂れて止まらない。
疲労の極地である。

本当に飢えた経験がない人にはわからぬと思うが、真に腹が減ると、無性に眠気が襲う。
寝ることで脂肪を分解して、新たなエネルギーとする。飢えたときに動くと筋肉や骨の分解の方が早い。
体温でも空気でも、何でも欠乏すると眠りに落ちる。
腹が減って眠れないというのはちょっと甘い。

ハンガーノックという言葉があり、シャリバテともいうようだが、あれは本当に歩けない。
三歩がやっとで、水場に辿り着き、水を一気にがぶ飲みすると更に酷く目が回り始める。体液のバランスが崩れるようだ。
あの時は本当にきつかったし、日々仕事をしながら回復に三ヶ月、本来以上に体力が身につくまで回復するまでには三年の月日を要した。

そして危機を覚えた体は、太ることを覚えた。
それまではどれだけ食べても太らなかったものが、身の危険を察知したためか、常に脂肪を蓄えるようになった。
まるでスイッチが切り替わったかのようだ。

また同時に、寝るときに腹を空かせて眠りさえすれば、減量は何の苦もなく可能であることも覚えた。
私の記録では三ヶ月で健康的に20キロ落としている。
気をつけるのは、脂肪が少なくなったときには、同じことをすると基礎体温が下がるので、朝起きられなくなってくるということ。
井本先生から睡眠が栄養になるというふうに教わったが、そういう意味である。

追記7.4.15 この内容、じつは書こうと思いつつまだ投稿していないと思い込んでいて、今日見て無意識で投稿していたのだなあと思いました。
それで、頭がはっきりしている今、追記をしているわけです。一日全力で動いていると、よく寝落ちするので体を冷やさないように早めに切り上げるのですが、この時はほとんど寝ながら投稿したようです。
整体通信4月号に書いた思い込むことと、ふと思い浮かべることの記事についてはまたいずれ。4月号はここにはアップしません。

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