整体通信2月号より 少しだけ秘密を話そう

季節の体

 年明け早々から、花粉症になりそうな体を前もって処理することが増えました。十数年前に私が見つけて検証した花粉症の型があり、春先にその一部をちょっと処理しておくだけで、随分と軽く済むようになります。以前は黙っておこなっていましたが、今は恩着せがましく、処理したのでこうなるという趣旨のことを説明しておきます。なぜなら、初めから何もなかったことにされることが多くなってきたからです。そればかりか、自分の周りだけ花粉が少なかっただとか、薬やら食べ物やら何やらが良かったからだとか、ビオフェルミン(懐かしい!)が良かったのだとか、もう訳のわからないことを言い始める始末です。

 ○○の型というのは、体の状態が○○の時には、こことここが連動したり呼応したりで、一定の箇所に異常点が集約されることが多いというのを、整体操法の先人たちが見つけて検証した、いわば方程式のようなものです。理論的には人体力学的なことから、医学的に証明されていなくても経験的、土着的に経験則として生きていることを科学的に肉付けすることで説明が可能なこともあります。結局は氣の問題に踏み込む必要がありますが、私のYoutube動画を見ていただければわかるように、積み重ねの質と量の問題であって、方式自体はそれほど難解ではありません。

 今はまだ春先ですが、そろそろ春に入ろうとして腰椎四番が緩み始めます。これが始まると連動する箇所が興奮状態になって、本格的な花粉症に入るのです。専門的な話は避けることにしますが、ごく大雑把に言うと、胆嚢と心臓付近に腰椎四番の動きが関わってくるときの反応の一形態が花粉症です。生理的にも解剖的にも説明は可能で、全部書くつもりでいましたが、止めます。操法で体を変えて、恩着せがましく恩を売るだけにしておきます。

 皮下脂肪を落とす下痢をするのはもっと暖かい日が増えてきてからです。今起こる下痢のほとんどは太ももを冷やしたものです。まだ空気は乾いていますので、水を飲むことを忘れないでください。寒気がしたら熱めの汁物と、熱めの湯に入ってサッと出るのが良いです。熱を上げることで経過を早め、乾きと冷えによる感冒的な症状、風邪や神経痛、筋肉痛、関節痛などをこじらせずに済みます。

 闇雲に熱を下げると、せっかくの血管壁の大掃除が強制終了となり弾力回復の機を失して、春の水温む頃に心臓や脳の血管を詰まらせたり破ったりしますので、ご注意ください。また、降圧剤を真面目に服用している人は、健康な筋肉や血管の弾力まで失うことになります。それが首に及んでいる場合は、血圧が下がると脳に血液が行き渡らなくなり、急に痴呆が起こりますから、習慣的な服用は控える方が良いでしょう。高血圧には、血行への反発が強いほど過度に緊張して力が抜けない部位さえ見つければ、方針が定まります。血圧の数字も弛緩時すなわち、低い方の数値に着目し、そちらが高すぎたり低すぎたりしなければ大丈夫です。緊張時の上の数値はある程度高い方が筋力も衰えず呆けず元気です。一番怖いのは弾力を失うことです。春になってくると、数値の変動が多くなってくるので、前もって書いておきました。

肩や首が張る

 先月号では過食に触れました。過食関連なら背中の肩甲骨の下あたりの両脇の筋肉の過緊張により、下へ引っ張る力が肩首の引っ張り返そうとする無意運動を生じて肩首が張ります。動脈が硬直している場合は、周辺筋肉の持続的な緊張状態によって弾力的な動きを抑制され、ポンプ作用が働かないため、ものが詰まりやすくなります。

 次に背中が後ろに突出しているように見える近辺の筋肉の奥にある臓器や血管を構成する筋肉が、随意筋からの筋反射によって緊張が励起されます。そこには血液を送る都合上、拍動が強まります。内臓の緊張状態をモニターしている神経の興奮状態も、脊髄を伝わって脳へ指令がゆき、寝ている間も休まりません。このことから、血圧の上昇や近隣臓器の脈管運動の低下や血管硬化、臓器が硬くなるなどの異常が生じます。それ故この時季は過食に注意が必要で、肩首の張りや肩痛膝痛も、重大な病気の兆しとして現れている場合もありますので、たかが食い過ぎと侮らないことです。腹が減ってから食べるようにしましょう。気温が上がると熱量生産のエネルギーが不必要になるので、日中だらだら過ごして体を動かさないだけで、即過食状態になります。汗をかけない、熱も出ないような体は、なお状況が深刻と言えます。

藤岡式整体運歩法

 皆さん、相変わらず雑に体を使っていますね。このような場合、歩くだけで不調を作ってしまいます。逆に、荷重移動と軸の定めに留意して練習を重ねれば、歩くだけでも不調を軽減できるということです。

 基本は中心に力が集まる体が良い体、悪くなるほど外に力が逃げて下がってくるのです。そして、バランスを取るため無意識に上半身を使って尻を引き上げようとします。胸で前屈みになったり、首を突き出すようにしたり、肩を上げて捻ってみたりと色々です。仮にこのような理由から肩がこる感じがする場合、肩を揉めば揉むほど後々硬くなり、次のところで引き上げようとするため別のところが痛むようになったり、肩が余分に張って、次揉まれても、力が抜けてはひっくり返ってしまって困る訳なので、全て無意識にですが、前回同様の力で揉まれても、一時的にも楽にならなくなります。そうしてドンドン鈍ると共に、先に記したように血管が硬化してしまえば、元は腰の下がりであったのだからその対処さえ定期的にしていれば済んだものが、もうそれでは済まなくなり、当然回復も長引くことになります。

追記 ↑写真の項、コピペでいけたみたい。しかも文字が読みやすいという・・・。←しかも字と書くつもりが、しか文字になってた。やっぱり校正は大事ですね。
写真は私ですけど、腹が出てるのが気になってちょっと下向いてますので余計腹が出て見える。これは動画のスクショです。動画は、もう一つ重要な体操との二本立てでようつべアップするつもりでしたが、もうちょっと痩せてから改めます。藤岡式寝るだけ減量法10ヶ月ぶりに再開しましたので、無理なく10キロ程度は二ヶ月もあれば充分でしょう。それまでお待ちあれ。忘れるかもしれませんが。

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