氣の集中
簡単なイボやそれに類するできものを、目の前で直ぐ消すか小さくして見せることがあります。
井本邦昭師はよく目イボで本人にやらせていました。素人でも一心にやるうちに極めて短期間で小さくなるのでした。
しかし効果のない人も中にはいます。それは、真剣な集中力の差です。
もちろん訓練を積んでいると効果は極めて短時間で現れます。
とりわけ犬猫の場合、飼い主さんの教育も兼ねて、変化をその場で確認してもらいます。
ものの数十秒で変わるため驚かれるのですが、これは動物の感受性が高いためです。
ヒトでも同時間程度で変化することが多いです。これは、感受性を高めるようにこちらが誘導して、潜在意識を導いているからです。
内錬一口気というように、薄皮一枚一枚を積み重ねていくように技藝を積み重ねてゆく。
熟練の機械工もやはりその道で氣の修練を積んだ人ですから、無意識に氣の集中をおこなっています。
集めて形作ろうとする働きで、事象の方向性にまで影響を及ぼすことがあります。
色々集めて生命を作ろうとする初めの働きを氣と名付けたのだから、まずは怪しいと思わずに、生きている限り誰しもあると自覚するところからまず始める。それが整体操法のはじめの一歩です。