秋口の体と腿の後ろ側

朝夕が涼しくなってくると体も秋口の気象に合うように変化しようとします。こういうのを秋口の体への変化と言います。
こういう移行は季節変化より二三週前に始まります。
ところが近年、夏の暑さによって体の硬直が例年のことになり、夏の真っ最中に風邪をひく人や帯状疱疹などの排泄反応を起こす人が多くなったことからもわかるように、体の移行もそう易々とはおこなわれなくなってきています。

元来今頃から徐々に汗の内攻問題からの胃酸過多や消化不良が起こりやすかったのですが、今は旧来とはやや形式が異なります。更に多剤服用や闇雲な降圧剤の連用などで脳や末端への血行不良や血液毒による中毒体質の常態化が起こっていて、体も非常に鈍くなっていて、変化しにくく硬くて脆い状態の人が多く、秋口の体への移行が滞る状況が観られる機会も多くなっています。
今日8月7日時点で、やや秋口の変化の兆しが観られるようになっていることから、意外と早く涼しくなる可能性があります。
こういう時季にはふとももの後ろ側の筋肉(大腿二頭筋と言います)が縮むことがあります。腎臓系統や呼吸器との関連でそのようになります。
胃けいれんや胸焼けのようなむかつきなどが観られるのも、その人たちの八割が汗の閊えや汗の内攻と暑さとの絡みでそうなっているためです。
汗の内攻による嘔吐や下痢は、引いたか溜まった汗が形を変えて出てくるものです。これは正常な働きと言えます。
近年の今の時季の風邪は、疲労による免疫低下による体の状態変化であるか、胃酸過多による過食からくるエネルギーの分散要求によるものであるかの二通りあります。以前の夏はこのようなことは少なかったのです。

さて、昨日8月6日火曜日、高浜港から高速船で一時間ほどの津和地という島へ往診に行きました。
世話人のお宅の方が港に迎えに出てくれていました。
私がビッコを引いて歩いてくるのを見て、とても心配そうな顔をしていました。
この時季に腿の裏側が縮みやすいことを抜きにしても、かなり酷いビッコを引いていたのです。当然でしょう。

その日の朝、高浜港で切符を買い終えて桟橋へ行こうとしたときに靴底がしっかりと剥がれてしまい、普通に歩くと前にめくれて巻き込んで踏みつけてしまうため、1 ㎝ 浮かせて引きずるように歩いていたのです。
先の患者さんには車に乗り込むやいなやキチンと説明をして安心していただきました。

靴はひとまず8月7日に補修しておきました。あとどれだけ履けるか。既に同じ靴のみ十年以上履き続けているうえ、新しい靴を二足、叔父の形見分けでもらってあるので、よくくっつくまではそれを履くつもりでいます。雨の日でもドンドン歩けるから気に入っていましたけど、酷使しすぎたので仕方がないですね。
脚の筋肉が縮むと、歩行に影響し、脚が引っかかったり、階段で見当が狂ったりして怪我が多くなります。
現に、既に何人かそういう人が来ていますので、秋口の変化と夏の硬直、このダブルを主軸としていろいろな要素が加わって、似たような現象が散見されるようになっているのだと思います。

追記 今の時季に遭遇するかもしれないことへの対処法をYou Tube にアップしました。

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